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xls-hashimoto 東電福島原発事故調査 私説集
私説0009 ２号機Ｘ－６ペネ扉前の線源はベデ内ＣＲＤ交換機上の核燃料デブリ？
「格納容器外で９．４シーベルト＝２号機、除染に時間－福島第１」
が掲載されました。記事には、次の様に記載されています。
東京電力は２９日、福島第１原発２号機で格納容器に通じる配管がある小部屋を調査した結果、
放射線量が最大で毎時９．４シーベルトだったと発表した。
４５分程度とどまれば人間が死亡する高線量で、東電は除染に１カ月以上かかるとみている。
東電によると、小部屋は格納容器の外側にある。今年８月に配管からロボットを投入し
格納容器内部の調査を行う予定だったが、線量が高く実現の見通しは立っていない。
小部屋の調査は９月４～２５日に実施。線量は床面の溝部分が最も高かった。
事故による高温で設備の一部が溶け出した影響が考えられるが、詳細は不明。
東電は３０日からロボットを使って作業を始めるが、除染は計画通り進んでも１２月までかかるという。
この小部屋はどこか？とネットを検索した結果
「２号機原子炉建屋１階 Ｘ－６ペネトレーション（Ｘ－６ベネと略記）前」
であることがわかりました。
東京電力株式会社 ２０１５年１０月２９日
「 2号機X-6ペネ汚染調査結果並びに今後の対応について 」
ブロック撤去後の溝部が特に高く ９．４Sv/h あります。
X-6ベネ内部からの寄与は最大 １Sv/h 程度だそうです。
ここには、「 狐 」が住んでいます。
「＜参考＞β・γ線線量率調査結果」によると
X-6ペネハッチ内から溶出物が噴き出し、床・壁等に浸透固着したものと思われます。
噴き出した物は、メルトダウン時の高温高圧で高放射能を含む主蒸気と、
その熱により溶け出された「CRD交換機用制御ケーブル」の被覆材と思われます。
吸引回収・スチーム洗浄・表面研削等で除染するには、荷が重いと思いです。
HEPAフィルターの効率は、99.97%です。10,000個に3個は出てきます。
メルトダウン時の主蒸気に、スチームクリーナーでは太刀打ちできません。
コンクリート中の汚染の除去などできず、より染み込ませ拡染するだけです。
「スチーム洗浄後は、線量が増加している箇所と減少している箇所を確認。」
したそうです。想定通りの悲しい結果です。
「X-6ベネ床面研削時にダスト上昇」。
したそうです。想定通りの悲しい結果です。
「7:32 北西エアロック建屋の外側ヤードにてダストサンプリングを実施
測定結果：6kcpm(BG同等)」←これをどの様に解釈すれば良いのか？苦慮します。
外側ヤードでは、常に6kcpmのダストが舞っているのか？
それとも、ダスト濾紙を測定する雰囲気のBGが6kcpmなのか？
東京電力株式会社 ２０１５年１０月２９日
「 2号機X-6ペネ汚染調査結果並びに今後の対応について 」によると
X-6ベネ内部からの寄与は最大 １Sv/h 程度だそうです。
「このX-6ベネ内部からの線量はどこから来るのか？」を理解するためには、
RPVペデスタル内にある「CRD交換機」の運転中の仮置き状態を知る必要があります。
下図の７はCRD交換機の走行台車です。走行台車が乗っているのがプラットホームです。
９はボルト脱着機です。ボルト脱着機を抱いているのが回転フレームです。
２号機では運転中、この様な保管状態で仮置きしてあります。
メルトダウンして落下してきた核燃料デブリは、途中にあるCRD交換機の
走行台車・回転フレーム・プラットホーム等の機器上にも堆積します。
この堆積した核燃料デブリからは、あらゆる方向に高線量が発せられ、
下図の様にこの一部は、X-6ベネを突き抜けて外部にまで達します。
その量が「最大 １Sv/h 程度」と言うことになるます。
X-6ベネの鉄扉に穴を開けると、核燃料デブリを肉眼で見ることが出来ます。
これは世界初のこととなります。きっと「青い光」も見えるはずです。
Ｘ－６ベネ関連のページを時系列に並べると、次の様になります。
東京電力株式会社 平成２４年３月２７日
福島第一原子力発電所２号機
原子炉格納容器内部調査（２回目）の
実績（線量測定）について
東京電力株式会社 平成２６年２月２７日
「 国プロ「原子炉格納容器内部調査技術
の開発」の成果活用について 」
東京電力株式会社 ２０１５年１月１３日
「 １、２号機ＰＣＶ内部調査の予定作業内容について 」
東京電力株式会社 平成２７年３月１８日
２号機PCV内部調査の実施について
東京電力株式会社 ２０１５年５月２８日
ペデスタル内側_プラットホーム上調査（A２調査）の
現地実証試験のうち
X-6ペネ用遮へいブロック撤去の実施について
東京電力株式会社 ２０１５年６月２５日
「原子炉格納容器内部調査技術の開発」
２号機原子炉格納容器内部調査(A2調査)
X-6ペネ用遮へいブロック撤去の進捗状況について
東京電力株式会社 ２０１５年６月２９日
「原子炉格納容器内部調査技術の開発」
２号機原子炉格納容器内部 A2調査
(X-6ペネ周りの状況について)
東京電力株式会社 ２０１５年７月１３日
「原子炉格納容器内部調査技術の開発」
２号機原子炉格納容器内部調査(A2調査)
X-6ペネ用遮へいブロック撤去の状況について
東京電力株式会社 ２０１５年８月２７日
2号機原子炉格納容器内部調査
ペデスタル内側プラットホーム上調査(A2調査)
X-6遮へいブロック撤去の検討状況および
X-6周辺調査の実施について
東京電力株式会社 ２０１５年１０月２９日
2号機X-6ペネ汚染調査結果並びに今後の対応について
東京電力株式会社 ２０１５年１０月３０日
2号機原子炉格納容器内部調査の準備状況について
東京電力株式会社 ２０１５年１１月２６日
2号機X-6ペネ周辺
除染実施状況について（経過報告）
東京電力株式会社 ２０１５年１２月２４日
2号機X-6ペネ周辺
除染実施状況について（経過報告）
東京電力株式会社 ２０１６年１月２８日
2号機X-6ペネ周辺
除染実施状況について
東京電力株式会社 ２０１６年１月２８日
廃止措置等に向けた進捗状況
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