xls-hashimotoのExcel学

第５回大熊町一時立入時放射線モニタリング結果（きなやん宅）第2報

きなやんとNPO（※）3人は、平成24年10月7日（日）に、第5回目の一時立入をしました。
※ NPO:Non Poli Oyaji（ノンポリオヤジ）

「第5回目大熊町一時立入時放射線モニタリング結果（きなやん宅）」に、従来データをまとめて掲載しています。
第2報では、NPOの3人が4時間かけて測定した、従来データ以外のモニタリングデータをまとめて報告します。

「大熊町一時立入時放射線モニタリング結果（きなやん宅）」（家屋内）
スミヤ法（拭き取り法）による表面汚染モニタリング

「大熊町一時立入時放射線モニタリング結果（きなやん宅）」（家屋内）(Excel2,315kB)

「きなやんの感想」

汚染が全体的に拡散している。
外からの汚染の持込みがある。空気汚染がいまだ続いている。
1階よりも2階の汚染拡大が顕著に見える。
1階の汚染は、汚染空気の侵入と足跡によるものか？
しかし、その割合は、足跡によるものが多いように見える。

3回目の一時帰宅と比較して、1階の汚染は均一になっている。
これは、外（庭）等の汚染はFix汚染と考えられ、
汚染した土壌が風で舞い上がり、
大きく割れたガラス戸から吹き込んだためと思われる。

畳の部屋は、汚染の検出が材質的に困難と思われる。

「大熊町一時立入時放射線モニタリング結果（きなやん宅）」（家屋内外）
建　屋　内　外　線　量　当　量　率　測　定

「大熊町一時立入時放射線モニタリング結果（きなやん宅）」（家屋内外）(Excel4,960kB)

きなやんとNPO:Non Poli Oyaji（ノンポリオヤジ）の3人は、今回のモニタリングで得たデータの解釈でモメました。
家中汚染の状況についてです。
「泥棒の足が汚染を拡大させたのか、汚染埃の侵入により満遍なく汚染したか、どっち？」です。

結果は、きなやんが考え直しました。

① 泥棒さんの足跡（即ち汚染した足で歩き回ったことにより汚染させた：90％
② 汚染埃の侵入、特に窓ガラスが割られたことにより空気の出入りが生じ、それで汚染させた：10％

きなやんのブログに「第５回一時帰宅モニタリング結果（その２）」に顛末が記されています。

「大熊町一時立入時放射線モニタリング結果（きなやん宅）」（家屋外・庭）
宅地内土壌等表面の線量当量率分布

「大熊町一時立入時放射線モニタリング結果（きなやん宅）」（家屋外・庭）
宅地内 1 m 高の線量当量率分布

「大熊町一時立入時放射線モニタリング結果（きなやん宅）」（家屋外・庭）(Excel 4,675kB)

「1mSv/年間にするにはどこまで除染すればいいの？（きなやん宅）」
きなやん宅の「宅地内1m高の線量当量率の平均値」は、15.42μSv/hrです。
これは、汚染領域半径を600mとすると、この領域がすべて330.474Bq/cm2で均一に汚染していることになります。
きなやん宅の中心で線量当量率を、1mSv/年間を担保する0.23μSv/hrにするには、
除染領域半径を何メートルにすればいいのか計算しました。
結果は、「除染領域半径を197.48m（約200m）とする」です。
それも、除染低減割合100%でです。放射性物質はすべて取り除かなければなりません。

やみくもに除染を開始する前に、十分な検討と準備と覚悟をしなければなりません。
熊手で引っ掻いているだけでは、除染になりません。掻き散らかして拡げているだけです。

NPO:Non Poli Oyaji（ノンポリオヤジ）の3人がまとめた報告書です。

11月に、6回目の一時立入を実施するとの案内が大熊町から届いたそうです。
福島の除染・復興に役立つデータが蓄積され、除染・復興が進んでいくことを期待しています。

きなやんのブログ「きなやん日記」です。

大熊町一時立入時放射線モニタリング結果に戻る

「バイオマス発電による双葉郡復興計画・除染と売電」に行く